パーマネント・ウェーブ用剤の位置付け パーマネント・ウェーブ用剤は薬事法第2条第2項に、医薬部外品の一つとして定義されており、その規格は品質規格として定められている。 パーマネント・ウェーブ用剤の効能・効果
毛髪にウェーブをもたせ、保つ。くせ毛、ちぢれ毛又はウェーブ毛髪をのばし、保つ
手足等の体毛及び眉毛・まつ毛への使用は現在のところ認められていない。 パーマネント・ウェーブ用剤の分類と品質規格 パーマネント・ウェーブ用剤は有効成分、効能、効果、用法により9種類に分類されており、それぞれに品質規格が定められている。一定の品質のパーマネント・ウェーブ用剤を供給する為に、細部にわたる具体的な条項を定めたものがパーマネント・ウェーブ用剤の品質規格です。
パーマネントウェーブ用剤(医薬部外品、化粧品を問わず)の主剤(還元剤)として 使われているものは次の通りです。
これらは全て−SH(メルカプト基)という部分を持っており、 この部分が毛髪中のシスチン結合(-S-S-)と反応します。
と言う事はメルカプト基があれば還元反応は行われ毛髪にパーマネントウェーブはかけられると言う事になります。
チオグリコール酸 HOOC−CH2−SH 平均分子量(92) システイン HOOC−CH(NH2)−CH2−SH 平均分子量(121) アセチルシステイン HOOC−CH(NH2−COCH3)−CH2−SH 平均分子量(163) システアミン NH2−CH2CH2−SH 平均分子量(76) チオ乳酸 CH3−CH(SH)−COOH 平均分子量(106)
1例としてチオグリコール酸の還元反応と酸化剤の酸化反応を示します
チオグリコール酸 ジチオジグリコール酸 ↓ ↓ ┣S-S┫+2HSCH2COOH → ┣SH SH┫+ HOOCH2C-S-S-CH2COOH ↑ ↑ 毛髪のシスチン結合 シスチン結合の切断 切断された毛髪中のシスチン結合は2剤に含まれる酸化剤によって、再結合されます。 酸化剤が臭素酸ナトリウムの場合、次のような反応で再結合反応が進みます。 切断されたシスチン結合 水 ↓ ↓ ┣SH SH┫ + NaBrO3 → ┣S-S┫ + 3H2O + NaBr ↑ ↑ 臭素酸ナトリウム(ブロム酸ソーダ) (臭化ナトリウム) 酸化剤が過酸化水素の場合は次のような反応で再結合反応が進みます。 切断されたシスチン結合 水 ↓ ↓ ┣SH SH┫ + H2O2 → ┣S-S┫ + 2H2O ↑ 過酸化水素
システアミン
NH2−CH2CH2−SH 分子量76約70℃の融点を持つ白色結晶
高い生理活性作用を持ち医農薬中間体として使用される他、ヘアケア用、繊維処理剤、ポリマー改質剤、キレート剤、写真現像助剤など幅広い分野で使用されています。
特徴と問題点
今まで化粧品の原料として許可されなかったシステアミン塩酸塩は、規制緩和により配合できるようになりましたが、一番の問題点は安全性の問題です。 ウェーブ剤は頭髪にパーマをかける為に用いますがウェーブ剤を扱う美容師、理容師は素手で扱います。 果して手に対する刺激は? 又、かぶれの問題は?ウェーブをつける頭髪は皮膚から生えています。 皮膚の弱いお客さまは、かぶれたれりはしないのでしょうか?
毒性反応
システアミンは毒性が高く安全性が高いとはいません。
しかしながら、このタイプのカーリング剤(化粧品認可の為こう呼びます)は増えてくると思いますが、注意して使う必要があります
システアミン塩酸塩をウェーブ剤の原料として配合して弱酸性だから頭髪を傷めない、パーマ剤ではないのによくかかる等と宣伝して拡販しているメーカーもありますが使用する場合注意が必要です。